最大150Mbpsの通信速度、ベストエフォートなサービスなどとキャリアのHPなどに掲載されています。
本当に150Mbpsが体感できるのか、実測値(実効速度)を調べてみたところ、実は大きな罠がありそうです。
3G/4G LTEの規格上の速度と実効速度
キャリア | 規格 | 規格最高受信速度 | TD-LTE/CA 未対応機 実効速度 |
TD-LTE/CA 対応機 実効速度 |
---|---|---|---|---|
docomo | FOMA | 14Mbps | 1.97Mbps(※3) | |
docomo | LTE Xi | 150Mbps/37.5Mbps | 11.51Mbps(※1) | 28.49Mbps(※4) |
docomo | LTE-Advanced (2014年度中) |
225Mbps | ー | |
docomo | LTE Xi CARRIER AGGREGATION (2015年3月以降) |
225Mbps | ー | |
docomo | 4G IMT-Advanced (開発中) |
5Gbps /2.5Gbps | ー | |
キャリア | 規格 | 規格最高受信速度 | TD-LTE/CA 未対応機 実効速度 |
TD-LTE/CA 対応機 実効速度 |
au | 3G WIN HIGH SPEED | 9.2Mbps | 2.26Mbps(※3) | |
au | WiMAX | 40Mbps | 4.2Mbps | |
au | 4G LTE | 100Mbps / 75Mbps / 37.5Mbps | 10.37Mbps(※1) | 43.17Mbps(※4) |
au | WiMAX 2+ | 110Mbps | ||
au | 4G LTE CARRIER AGGREGATION (一部エリア提供中) |
150Mbps | ー | 43.17Mbps?(※4) |
キャリア | 規格 | 規格最高受信速度 | TD-LTE/CA 未対応機 実効速度 |
TD-LTE/CA 対応機 実効速度 |
SoftBank | 3G (HSDPA) | 14Mbps | 1.6Mbps(※3) | |
SoftBank | 4G LTE | 112.5Mbps / 75Mbps / 37.5Mbps | 12.71Mbps(※1) | 33.63Mbps(※4) |
SoftBank | 4G LTE CARRIER AGGREGATION (一部エリア提供中) |
168.5Mbps | ー | 33.63Mbps?(※4) |
SoftBank | 4G LTE-Advanced (2015年以降※2) |
187.5Mbps | ー |
※1:SoftBank 2014/9資料(itmedia):ビックデータによる実効速度(下り平均)
※2:2014年6月に行われた実証実験では、最大1Gbpsを超える通信速度
※3:3G回線スピード[MMD研究所]
※4:iPhone6 全75駅の平均通信速度[iid.co.jp]
超高速通信対応となっていない端末では遅いまま
iPhone4/4Sは、LTE未対応です。そのため、3G通信方式の通信しかできません。
iPhone5/5c/5S,6,6Plusは、LTE対応です。
LTEには、現在FDD-LTE方式(旧来)、TD-LTE方式(iPhone6以降)の2種類があります。
iPhoneシリーズの中で、TD-LTE/CA対応機は、iPhone6, iPhone6Plusのみです。
iPhone4/4Sでは、上記表の3G回線の実効速度が現実的な速度となります。
iPhone5/5c/5Sでは、上記表の、TD-LTE/CA未対応機 実効速度並みが現実的な速度となります。
つまり、150Mbpsのサービスを契約しても実際の速度は12Mbps前後
iPhone6/6Plusは、TD-LTE/CA対応機 実効速度、今後の拡張とともに更なる速度改善が期待できます
[ 広告 ]
3G回線でできること、ちょっと難しそうなこと
3G回線の通信速度は、数Mbpsから14Mbpsです。規格上150Mbpsや225Mbpsを明記する4G LTE回線に比べると明らかに見劣りすることは確かです。
一方、規格上150Mbpsといっても混雑した場所、多くの人が使う時間帯などは、4G LTE回線であっても1/10以下の通信速度になることもあります。
3G回線サービスであるFOMAの実効速度は、2Mbps程度、
考え方を変えると、ADSLは最大50Mbpsですが、NTT交換局からの距離によって速度が変動するものでした、
配線の状況によってはNTT交換局から4km以上離れると2Mbpsの確保も難しいものでした。
そういった中でも多くの方はインターネットサービスを満喫していました。
3G回線サービスであるFOMAの実効速度は、2Mbpsもあるんです。
2MbpsあればYoutubeの中画質で閲覧することはスペック上可能です。
ただ、4G回線であっても3日間規制、月に使える上限があることを考えると、動画をたくさん見る用途には向きません。
LINE、ネットサーフィン、ゲームなどの用途であれば、通信速度2Mbpsは余裕のスペックです。
3G回線のみで厳しいかもと思われるのは、たくさんの情報が必要となるサービスです。
1つのHTMLで画像がたくさんあるようなサイトの場合、表示されるまでに時間がかかることになります。
同様にサイズの大きいゲームアプリなどもインストール完了するまでに時間がかかります。
裏を返すと4G回線の一番のメリットはダウンロード速度が速いことです。
[ 広告 ]