150Mbpsの通信速度は体験できるか?
条件が厳しすぎて、おそらく出せない・・・
1. 1.7GHz帯(Band3)のサービスエリアであること(Xiの1.7GHz帯の基地局が存在していること)
2. 基地局の近くで且つ自分以外つなげていない基地局であること
3. 1.7GHz帯(Band3)に対応し、且つ性能に余力のありそうな端末、例えばiPhone6 or iPhone6 Plusであること
これらが最低限の条件だと思われます。
基地局の場所は公開されていないことを考えると、厳しい条件です。
また、150Mbpsとは、論理値、いわゆる規格上の最高スペックに該当します。
実際は、この論理値とおりの速度は出ません
有線LANの場合、実効速度(実際の速度)として論理値の8割程度の速度が出れば上出来です。
無線の場合は、実効速度は、さらに落ちて、6割程度の速度がでれば最高の出来と思われます。
ベストエフォートで最高150Mbpsの通信速度は本当にでる?
一般的に通信は周波数に依存します。
2GHz vs 800MHz(プラチナバンド)を比べると、
2GHz帯は、送信可能なデータ量が多い反面、直進性が高く、また遠くまで届きません。
つまり高周波数になるほど、近くに基地局があるほうが有利です。
速度を安定的に出す為には端末の性能以外に、基地局の性能が大きく関わってきます。
基地局には、たくさんの人がつながります。同じタイミングで多くの人が使っていることで当然割り当てられる幅もへり、速度は遅くなります。
つまり、基地局の近くでだれも接続していないという基地局が狙い目です。
(こればかりは、利用者にはわかりませんね・・・)
その周波数に対応している端末であることが重要です。
NTTドコモ周波数帯と通信速度とiPhoneの関係
周波数(バンド) | LTE で利用可能な 周波数幅 | 最高通信速度 | iPhone6 | iPhone5c/5s | iPhone5 |
---|---|---|---|---|---|
2GHz帯(Band1) | 15MHz | 112.5Mbps | ○ | ○ | ○ |
1.7GHz帯(Band3) | 20MHz | 東名阪のみ 150Mbps | ○ | ○ | ○ |
1.5GHz帯(Band21) | 15MHz | 112.5Mbps (Android専用) | ー | ー | ー |
800MHz帯(Band19) | 10MHz | 75Mbps | ○ | ー | ー |
700MHz帯(Band28) | 10MHz | 75Mbps | ○ | ー | ー |
3G通信は、2GHz・800MHzを利用し、14Mbps/7.2Mbps/3.6Mbpsの最高通信速度。
東名阪とは、三大都市である首都圏エリア、中京エリア、近畿エリアを示します。
これらエリア以外の方は、最高でも112.5Mbpsということになります。
ベストエフォートという罠
ベストエフォートとは、速度保障はしていないということです。